俺は一度、夜の世界を離れて、別の仕事をしていた時期がある。
その経緯については、また別の記事で書こうと思う。
夜の仕事を辞めるとき、当時お世話になっていた先輩に言われたことがある。
「お前は必ず、また夜に戻ってくるよ」
その先輩は、すでに独立していて、夜の仕事からは離れていた。
だから俺は、
「なんでですか?」
と聞いた。
すると先輩は、
「なんだかんだいって、夜の世界は刺激的だろ?」
「今はそれが普通になってるだけで、離れたら気づくよ」
と言った。
そのときは、正直よく分からなかった。
夜の世界を離れて、別の仕事をする。
それも悪くないと思っていた。
ところが俺は、見事にすぐ夜の世界に戻ってきた。
先輩の言った通りだった。
離れてみて初めて、
「ああ、俺はこの世界が好きだったんだな」
と気づいた。
夜の世界には、普通の仕事ではなかなか出会わない人がいる。
普通の仕事では経験しないような出来事もある。
毎日、いろいろな人間を見る。
刺激的だ。
もちろん、大変なこともある。
楽な仕事だなんて思ったことはない。
それでも、俺にとっては魅力的な世界だった。
ずっとその環境にいると、それが当たり前になる。
だから、その魅力に気づかなくなることもある。
離れてみて初めて分かることがある。
あのとき先輩が言った、
「離れたら気づくよ」
という言葉。
今になって、その意味がよく分かる。
普通の会社で働いた感想については、また別の機会に書こうと思う。
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